Utility Poles as Streetscape:街並みと電柱

 ヨーロッパなどでは歴史的な街並みを保存・改善・拡張する中で現代生活の象徴ともいえる電力の供給などが建物の外観に影響しないように計画することが肯定され、その街に住む人の価値観としても定着しているように思われます。日本は海外の観光客からも絶賛されるほどのきれいな景観を保っていますが、この電柱に至っては長い年月の末に日本らしい景観に落ち着いてしまっのではないかと思います。

建物の前にそびえる複雑な電柱@東京  /  裏路地に走る電柱@アメリカ

 Utility Pole with Wires+Boxes@Tokyo / Untility Poles on Back Alley @Chicago

特撮用セットでは日本の街並みとして再現されていたり。。。

Diorama(Japanese ) for Special Effect Filming

with shoes = with earth 上足と下足

 靴を脱ぐ/履くの繰り返しは日本では日常的ですが、室内に入るとそこは欧米の影響が進化していき、近年では畳の部屋もなく床に座る/伏すこともないというのが多くみられます。上足/下足というのは今なお残る僅かな日本の古くからの建築的な慣習なのかもしれません。一方で靴に着目すると種類・素材・デザインと進化が進んでいますが、足袋や下駄に見る風情は日本のもつ土足の美なのかもしれません。

With Running Shoes(Classified by Purpose) :下足-ランニングシューズ(目的別進化)

With Tabi(Japanese traditional socks): 足袋(履物下着が地下足袋となる)

Sister City + Gender

姉妹都市と文法性:大阪とアメリカのシカゴが姉妹都市の関係にあるというのは第二都市であるのが理由という説もありますが、それぞれの都市をよく散策してみると、川が市の中心部を流れていることや有名新聞社社屋がその川と主要道路に面して建っているという偶然も目にします。まさにお揃いの姉妹というところでしょうか。

ChicagoTribune@ChicagoRiver  / Asahi Shimbun @ Osaka Kyu-Yodo River

 

シカゴトリビューン新聞社本社@シカゴ川 / 朝日新聞大阪本社@大阪-中之島

文法性を持つ語学では”都市”が”女性名詞”というのが姉妹都市に由来すると言われますが。川という名詞になるとその”川”がそそぐ”海”が男性名詞か女性名詞かによるという,日本語とはまた異なる細やかな意味深さを感じるこの頃であります。